52．師走に走る旅人
【１】12月22日（水）
仕事が終わり寮に帰ると、慌ただしく風呂に入り、洗濯をし、鞄に荷物を詰め、後輩からの手紙を読み、電子メールを読み、洗濯物を干す。
この間30分。洗濯機とパソコンは命令を与えられて勝手に仕事をしている間、別の用件を並行して進められたからだが、何ともせわしない。誰がこんな旅程を立てたのだろうか？
早足でこの冬一番の寒波の中を浜の宮駅へと向かう。今日の朝は踏切事故で乱れていたダイヤも、今は正常に戻っている。3000系普通で東二見へ。
そこから高速神戸までは5030系直通特急。静かなモータ音と軽やかなジョイント音が心地好い。
高速神戸で乗り換えた阪急特急は、三宮でたくさんの乗客を乗せる。今年で最後という噂の神戸ルミナリエが開催されているのだ。私も先日点灯する瞬間を見て感動を覚えたものだ。
十三で京都線に乗り換え。高槻市に停車するため、通勤客が目立つ。
烏丸で京都市営地下鉄に乗り換え、京都駅に到着したのは21時半。
京都駅八条口バス乗り場はスキーバスの客で賑やか。
それに比べて高速バス乗り場は閑散としていたが、発車時間が近づくと続々集まってくる。２階建てバスで運行されているのもむべなるかな。京都限定「千都」ビールで旅の無事を祈念。
最近高速バスに縁がある。春にも「シャルム」（立川−神戸舞子）に乗ったところ。本当はこの旅、１８切符利用の予定だったが、夜行普通列車が減少し、今回も「ムーンライトながら」指定券が取れなかったので窮地の策として往復夜行バスの旅と相成った。今後も折りに触れて利用することになろう。
（公開：１９９９年１２月２７日・訂正：２０００年２月２１日）
12月23日
紀行文目次